まちあるき レポート

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第4回 [鶴岡市]ふむふむ!景観探険まちあるき~城下町の小路と歴史的建造物等を巡ろう!~

2024.10.27

鶴岡市では景観計画の改定や、歴史的風致維持向上計画2期計画を策定して、鶴ヶ岡城周辺の歴史的建造物やまちなみの景観を保全しています。今回は、それらを巡る景観探険まちあるきを開催しました。
紅葉が色づきはじめた鶴岡公園二の丸広場には40名を超える参加者が集まりました。
次に「新茶屋・庭園」を訪れました。鶴岡市民にとって、現在も法要等が行われる場所です。この日も法要が行われるということでお忙しい営業中でしたが、特別に内部を見学させていただきました。
二階の客室からは庭園越しに金峯山を眺めることができました。金峯山を借景にした庭園を眺めることができるこの場所は、鶴岡を訪れる客人をおもてなしする場所として多くの宴が行われ、賑わっていたのだろうと想像することができました。
  

建物の細部には、再現するのは難しいような凝った意匠の細工がたくさんあり、中でもマジョリカタイルはとても有名です。卵焼きが有名で午前中に売り切れるほど人気です。

こちらは羽前絹練株式会社です。明治39 年(1906)に創業して絹織物の精練工程を創業当時からの釜を用い、現在も行われている工場です。黒い板塀と門脇の松が一体となり昔の街並みの面影が感じられます。まちあるき開催後、令和6年12月3日に国登録有形文化財となりました。

こちらは渋紙小路と呼ばれ、小路の由来には諸説ありますが、通りの正面には庄内を代表する金峯山が堂々と見えて「やまあて」による町割りを体感することができます。現代でも、各家が隣家と調和を図りながら、連続した黒塀の小路をつないでおり、歴史を語り継ぐ住民達の景観への意識の高さを垣間見ることができます。
鶴岡公園の前の街道からは美しい山並みを望むことができます。
「あの木がある辺りにベンチを置いて眺めたら、金峯山の印象はどうでしょうか?」と問いかけながら、元からあるこの高低差を活かして視点場を整備していくと、金峯山が美しく見えて、市民に景観の美しさを認識させやすくなると講師は語ります。

下記よりルートマップとレポートをご覧いただけます。

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