まちあるき レポート

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第3回 ドキドキ!上山景観探険まちあるき~お城周辺の坂と歴史的建造物を巡ろう!~

2023.10.28

10月28日土曜日に、上山市で上山城周辺の坂と歴史的建造物を巡る景観探険まちあるきを開催しました。紅葉が色づきはじめた蔵王連峰を一望できる上山城第一広場には52名の参加者が集まりました。講師は県景観地域づくりアドバイザーの熊坂俊秀氏と、建物は城下町再生志士隊の酒井信一郎氏に案内いただきました。
三輪家の初代は江戸時代中期に豊前国から出羽国に移り住み、五代藩主・松平信古の時代に家臣となった三輪十郎左衛門重胤。藩主に近しい側用人〜準参政/参政をつとめた武家でした。
その歴史的な建築も素晴らしいのですが、注目すべきは庭園。前庭も石垣の中に植わった刈り込みや苔が美しく、そして主座敷から眺める池泉鑑賞式庭園もなかなかの大きな規模。
180度に開けた解放的な主座敷からは、右手側(武家屋敷通側)には飛び石や大きな化燈籠があり、左手側に心字池の描かれた池泉庭園が眺められ、参加者は思い思いに建物と庭園を散策しました。
ここは天神坂です。上山城は山城であり、城の周辺には高低差で沢山の坂があります。「坂があるということは、眺望できる場所が多いということ。そこは上山にしかない町の魅力なので、大事にしてほしい。」と熊坂氏は語ります。
こちらは、名もなき通りです。この歩道の正面には三吉山に向かって真っすぐの道になっており、とても魅力的な通りです。「この小径に名前を付けるとしたら、皆さんはなんと付けますか?」と問いかけながら通っていただきました。
上山小学校を通るのがこの御館坂です。元禄五年、幕命により上山城の天守閣が取り壊され、以後歴代城主の屋敷はこの坂の西側に建てられたそうです。
上山市ではもっと市民と一緒に景観まちづくりを進めていくため、景観に対する意識醸成に力を入れていく予定です。

令和6年2月26日追記
令和6年度より市単独で景観出前授業とまちあるきを開催していくため、令和6年2月26日にガイド養成講座を行いました。市民自らが町の魅力を伝えていけるようなスキルを身につけたり、行政と市民が一体となって景観まちづくりを進められるコミュニティーの形成を目指します。

まちあるきの様子が、かみのやまシティプロモーション事業で制作している「まちづくり~市民の活動」編で一部紹介されています。レポートと一緒にぜひご覧になってみてください!

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