出前授業 レポート

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第4回 南陽市立宮内小・荻小 合同景観出前授業

2023.6.6

「互いの地域の景観」を知り、コミュニケーションに繋げたい!

南陽市では、今年度末で荻小学校が廃校になり、令和6年度から宮内小学校に統合になります。双方の学校の周りの景観をそれぞれの生徒に見てもらい、双方に地域を理解し、統合後生徒同士のコミュニケーションに結び付けたいという先生達の思いがあり、景観出前授業を要望されました。
また、これから修学旅行に行く前に「景観」を学び、修学旅行での学びを深めたいという狙いもあります。

宮内小学校は南陽市の熊野大社の隣にある小学校で街中にある学校です。荻小学校はかつて吉野石膏の原料が採掘された鉱山もある山の中ののどかな学校です。二校は対照的な環境にあります。
まず、宮内小学校に集まり、まず「景観とは何か」を県内各地の景観を観ながら学びました。「県内には沢山の美しい景観があることを初めて知った。」「こんなきれいな写真はどうやって撮れるのか。」という感想を沢山の子供達にいただきました。その後、景観を良くするための県の取組みや南陽市の取組みを学びました。
説明を聞いてから、改めて見てみると景観を良くするための工夫が沢山あることを学びました。
各自のタブレットで思い思いに写真を撮っていきます。大鳥居と大イチョウを丁度いいアングルで撮影することができたでしょうか。夕方や、秋など季節の撮影にもぜひチャレンジしてみていただきたいものです。
くぐり滝の真下に行き、各自のタブレットに写真を撮ります。みんな長靴を履いているので、写真を撮ることに集中することができ、熱心にベストショットが撮れる視点場を探していました。
南陽の美しい景観が観れるのはこの場所を守る方々のおかげ。自分には何ができるか?
子供達は滝の上からの景観もタブレットに収めました。
宮内小学校の子供達からは、「南陽市にこんな場所があったことを初めて知った。」「また訪れたい。」「いろんな人にこの場所を知らせたい。」という感想をいただきました。また、「私達がこの景観を観れるのはこの場所を守ってくれている人のおかげ。自分には何ができるか考えていきたい。」という景観の担い手として考える視点を持ってくれたこと、それが景観出前授業の一番の成果だと思います。
宮内小と荻小の子供達はすっかり仲良しで、来年からの中学校生活も楽しく、互いに今日体験した景観についてコミュニケーションをとってもらえたら嬉しいです。

景観出前授業後の展開

その後、宮内小学校では、「景観」をテーマに子供達がそれぞれ自宅周辺の写真を撮り、持ち寄った写真を元にさらに宮内を良くしていく活動を考え実行するという内容で校外学習を重ね、最後に保護者や他の学年の前で発表したと担任の先生より情報提供いただきました。

テーマ一部抜粋;「私たちが初めて学んだ景観」 「宮内の景観を守るために~美しいまちづくりのために~」 「地域の方々や観光客に景観のいいところを広めよう!!」 「宮内の歴史や伝統」

一人ひとりが町の景観を良くしようと努力していくことで、観光客に喜ばれ、街の人達の賑わいが生まれ、子供達が大人になったとき、郷土愛を次世代に繋げていけるのではないかと感じました。

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