出前授業 レポート

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第5回 米沢市立六郷小学校 景観出前授業

2023.6.12

六郷アイデンティティーを育みたい!

米沢市立六郷小学校では令和5年度創立150年を迎え、令和8年度末をもって統廃合が決まっております。

「子供達に六郷アイデンティティーとして地域を見つめなおし、地域の魅力に気づき、大切にして、記憶に残る周年行事にしたい。」という先生達の思いがありました。

そして、学校を取り巻く山々を知って、校歌に対する愛情を感じてもらい、大人になっても生まれ育った故郷を思う気持ちを育んでほしいという狙いの元、景観出前授業を開催する運びとなりました。

六郷小学校は米沢市街地とは違い、田園風景が広がり、高い建物はなく、周囲の山々を見渡せるのどかで美しい場所です。
六つの地区に分かれており、子供達は毎年一学年ごと一地区を校外学習して、6年間ですべての地区を回る「地区学校」を行っています。子供達が「景観」という新たな視点を持ち、学習が展開されるよう、フィールドワークの前に、3~6年生を対象に景観出前授業を開催しました。
校歌に歌われている山ってどれだろう!?
座学の後は、校舎で一番高い三階に移動して、校舎の周りの景観を観察しました。校歌を聴きながら、歌詞に歌われている「吾妻山」や「斜平山」等の山々の方向を、米沢市都市計画課の加藤主任から教わりました。

普段山の名前までは認識していないようで、初めて知ったという声もありました。

山を知り、各自のタブレットで写真を撮りました。
自分が好きな風景を探そう!

各自自分の好きな視点場を探しながら、写真を撮ります。校舎の北側や南側から見える山や見える風景は違います。

出前授業後の総合学習での展開!

子供達は六郷のおすすめの景観を撮影し、創立150周年式典で展示。宿題で撮影したことで、家族と好きな景観を話し、家族の思いに気づいたり、「景観」をテーマに家族の会話が弾んだそうです。生徒達は時間帯や季節、シャボン玉で演出したり、こだわりの景観写真を披露して、それぞれ六郷地区の景観に思い入れのある作品が出そろったようです。保護者にとっても150周年の歴史を考える良い機会になったそうです。

生徒達の校外学習「地区楽行(地区探険)」を通して、六郷地区の素晴らしさや支えてくださる地区の方々の思いに新たに気づくことができ、見学と体験の学びに加え、景観を探すという視点ほ入ったことで学びが深まったとのことです。それらの思い出を思い出し、地区の良さを実感しながら、友達と協力して、楽しそうに作る姿が印象的だったと、田村教頭先生より伺いました。

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