出前授業 レポート

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第7回 山形市⽴東沢小学校 景観出前授業

2024.6.17

地元の宝(景観)を見つめる!

東沢小学校では、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)により、学校と地域住⺠が力を合
わせて学校の運営に取組んでいます。地域の宝と東沢地区の景観を軸に、地域に関わる様々な大人達か
ら話を聞き、その後の総合学習で、子供達が各自興味を持ったことを調べ、外向けに発信させたいとい
う先生の思いがあり、景観出前授業を取り入れていただきました。景観行政団体である山形市と共催で行いました。

山形ならではの文化「芋煮会」が生み出す景観を体感する!

山形市まちなみデザイン課の倉田主事より芋煮会の大鍋「鍋太郎」設置のお話を聞き、観光PRに繋げる山形市の取組みを聞きました。この場所から鍋の柄の中に唐松観音を仰ぎ見る写真が撮れます。子供達の撮影にも力が入ります。まさに、東沢地区にしかない景観を意識することができます。

馬見ヶ崎川河川敷の景観づくりを学ぶ!
村山総合支庁河川砂防課尾形河川管理主査より馬見ヶ崎川河川敷周辺の整備の話を聞きました。子供達が普段遊んでいる釈迦堂公園やせせらぎ水路はどのような意図で整備したのかを学びました。また、安全のための河川整備にも触れ、この仕事ならではのやりがい等を語っていただきました。河川や道路の整備は県や国、市町村の土木職が直接的に関わり担っていく仕事です。
この授業を通して仕事に興味を持ち、将来一緒に働ける方が現れたら嬉しいです!
地域の宝、唐松観音をみんなで守ろう!
唐松観音別当石井奥太夫さんより歴史や伝説、整備等の話を聞きました。
また、東沢小の校歌に歌われている千歳山や蔵王などの山を教えていただきました。
これは、東沢小の先生達がこの出前授業に求めていたことで、校歌を通して自分たちが住む町の情景を大人になっても忘れないでほしいという思いがありました。
授業を終え、やまがた景観物語の缶バッチのプレゼントタイムです。いつもこの時間が大変盛り上がり、子供達も一番の笑顔になります。缶バッチは企業版ふるさと納税や使途明示型ふるさと納税の寄附金を財源に制作しています。

景観出前授業開催後、地域の大人達からビューポイントをPRするチラシ等を作りたいという相談がありました。子供達を対象にした出前授業をきっかけに、大人達にとっても地域の宝が見直され、行動に繋がったのは大きな効果だと思いました。子供達と大人達が一体となり、町の宝として再認識することは、景観の保全に大きく貢献できるものと感じました。

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