出前授業 レポート
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第11回 小国町立小国小学校 景観出前授業
2024.10.18

小国町の未来を考える!
小国町は、美しい森に囲まれた場所です。
6年生の総合学習は「小国町の住みよいまちづくりを目指して、景観という切り口から小国町の未来を考える」をテーマに取り組んでいます。
「小国町には何もない。」ではなく、良さに目を向けて郷土愛を育んで欲しいとの先生達の想いから、森林景観を保全し、森林を観光資源として生かしている地域の方々の取組みを学び、魅力にそれぞれが気づくことで、今後の総合学習の探求に繋げたいと景観出前授業を要望いただきました。

明るくする住民達の景観づくり
座学では、視点場の環境を整えることで居心地がよくなり、そこからの景観が良く見えてくることを学びました。居心地がよく景観がいい町には多くの人が訪れ、町が活性化していきます。


小国町が取り組む
美しい森と調和するまちづくり
住宅はまちなみ景観の一部です。
小国町(土地開発公社)では、緑豊かな自然の中で誇り高い街づくりを目指し「あけぼの団地」を造成しています。

「あけぼの団地」が、まとまりある美しい街なみの住宅団地として、住民の方々に末永く暮らしていただくよう、土地を購入する方と「街なみづくり協定」を結び、美しい景観づくり、街なみづくりを進めるため、住民一人ひとりにご理解とご協力ならびに積極的な参加をお願いしています。実際に住んでいる子供達もいて、初めて知ったという声もありました。

美しい森の魅力を伝え、守る取り組みを知る
美しい森林景観を観光資源して活かす小国町森林セラピーアテンダントミーティングでは、観光客を案内するだけでなく、遊歩道を歩きやすくするための草刈りや、雪囲い作業を行い、美しい森を守っています。
また、美しい森林景観はただ眺めるだけではなく、体感することで、その魅力を深く知ることができます。小国町森林セラピーアテンダントミーティングの案内人4名の方に、4班に分かれて案内いただきました。

温身平に向かう道中で、小国町のおすすめビューポイントを紹介。子供達から4年生で行った横川ダムの思い出を聞かせてもらいました。車窓から見える山々は紅葉が美しく、座学で学んだ景観という視点で見ると山のグラデーションや町中の看板等観察の視野も広がります。
小国町森林セラピーアテンダントミーティングの案内人4名の方に、4班に分かれて案内いただきました。

子供達の素直で賑やかなリアクションに、案内人の皆さんも楽しんでいるようでした。

普段からデジタル機器に囲まれて、ゲームで遊んでいることが多い子供達は、様々な樹木ごとに違う香り、葉や実の形等を観察したり、食べられる木の実を教えてもらい味見をしてみたり、五感に働きかけるような「ここでしかできない遊び」をアテンダントミーティングの皆様から沢山教わりました。
子ども達は、自然の中での体験で、小国町の森の美しさや新しい発見を通して様々なことを感じ、小国町の森の魅力を実感できたようです。「空気が澄んで、風が気持ちいい。森に癒された。」との感想を多くの子供達からいただきました。

温身平では、10月末まで小国町民であれば無料でガイドの案内による森林セラピーを楽しむことができます。案内人からは、「ぜひ家族を連れて遊びに来てほしい。」とのことでした。
小国町森林セラピーアテンダントミーティングでは、このような取り組みで、小国町民達へ地域の魅力を伝え、次の世代へ継承していく取り組みをしています。
将来、この子ども達の中から、「小国町の森の良さを伝えたい。美しい森を守りたい。」という思いを持って行動できる地域の担い手が生まれると嬉しいです。