山形市蔵王温泉

蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅からみる樹氷群

景観の特徴

展望台から望む地蔵山(1,736m)の西斜面一面に形成する自然のアート、樹氷は一見の価値あり。また、地蔵山頂駅内のレストラン山頂からあたたかいコーヒーを飲みながら、間近で見られる樹氷もおススメです。樹氷は、日本海の湿気を含んだ雪がシベリア偏西風に運ばれ枝に凍りつき、樹木全体が白い氷になったものです。アオモリトドマツ(学名:オオシラビソ)にできる蔵王の樹氷は特に有名で、スノーモンスターと呼ばれる冬の造形美です。また、春の高山植物、夏の深緑・トレッキング、秋の紅葉も必見です。

景観物語

『スノーモンスター見参!!』

【蔵王の樹氷~スノーモンスター~】
 「樹氷」は、気温がおよそ-5℃以下のとき、過冷却した霧や雲の微水分が、樹木に吹き付けられ凍結してきる氷のことを言います。吹き付けられる水分は、先に凍った水分にぶつかると瞬間的に凍ります。これを繰り返して、樹氷は風上方向に成長していきます。また、その先端は細く扇形となるので、「エビの尻尾」とも呼ばれています。
蔵王の樹氷は、アオモリトドマツの樹木全体を樹氷が厚く覆い大きく成長するもので、その形の特徴から「モンスター」と呼ばれる世界でもとても珍しいものです。単に「樹氷」といった場合、一般的にこの「モンスター」を指すことも多いです。
 なぜ、この樹氷(モンスター)が珍しいかというと、極めて限られてた気候条件が揃わないと出来ないからです。樹氷ができるには、前述のとおり気温が低く雪が降ることが必要ですが、あまり気温が低すぎる場合、アオモリトドマツなどの樹木が生育しません。世界ではドイツの「シュバルツヴァルト」、国内では蔵王のほかに青森の「八甲田」、岩手の「八幡平」だけでしか見ることができません。
 このモンスターが無数に出現する蔵王樹氷原は、まさに冬の絶景で、世界各国から多くの人が見に訪れます。

【樹氷の名称の由来】
蔵王のスノーモンスターを「樹氷」と呼ぶようになったのは、大正時代の東北帝国大(現 東北大学)の学生が誤解して用いたことがきっかけだったことが、山形大学柳沢文孝教授の平成22(2014)年の調査でわかりました。
 蔵王の樹氷は、大正3(1914)年、山形師範学校(現 山形大学)の教諭らが発見し、当時は「雪の坊」などと呼ばれていました。一方「樹氷」は、「エビの尻尾」を指す気象用語として使われていました。東北帝国大の学生が、蔵王で「雪の坊」を見て、「樹氷」と誤解して呼び始めたのだといいます。
 柳沢教授の調査発表前は、山形高等学校(現 山形大学)の教授が命名したとされていたので、これまでの定説が覆ったということになります。

イベント情報

サマーナイトクルージング(8月~9月の期間限定)
蔵王龍岩祭(8月)
ZAO SKYRUNNNING2017(9月)
国際蔵王ジャンプ大会(1月~2月)
スキージャンプ女子ワールドカップ蔵王大会

グルメ情報

いが餅
ジンギスカン(現在の鍋で焼いて食べるスタイルは蔵王温泉が発祥との説あり)
ジンギスバーガー
からから汁(芸術家岡本太郎が命名に協力)

まわりの観光スポット

蔵王地蔵尊 0.1km
蔵王温泉街周辺
共同浴場3箇所、鴫の谷地沼、ドッコ沼、トニーザイラー顕彰碑
白洲次郎山荘「ヒュッテ・ヤレン」
蔵王坊平高原 蔵王温泉から13km
御釜     蔵王温泉から25km
西蔵王公園(おすすめビューポイント)蔵王温泉から10km

視点場と周辺マップ

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