大蔵村南山

ほたる火の里大蔵村 四ケ村の棚田

景観の特徴

山々に囲まれた急峻な土地に、先人の知恵とも言うべき棚田が整然と並んでいます。棚田は、季節により様々な顔があり、春は田んぼに水が張られ、生命力に満ち、秋は黄金色に輝き、冬は3mもの雪に覆われます。

景観物語

『幻想的といえる 魅力的な蛍とは』

出羽富士「鳥海山」と霊峰「月山」を望み、作神宿る「葉山」の麓「四ヶ村」には、後世に残したい「日本の原風景」とも言えるたたずまいがあります。四季折々に見せるその風景に、心が和みます。

【景観の成り立ち】
「四ヶ村」とは、「豊牧」「滝の沢」「沼の台」「平林」の四集落を総称する呼び名です。その歴史は古く、鎌倉時代初期(1204年)の起源とされています。
棚田を形容する言葉に「耕して天に至る」とあります。どういったイメージをお持ちになりましたか?その段々田がまるで、天にまで続くような、壮大で荘厳な風景が目に浮かぶことでしょう。
しかしながら、深い山に暮らし、まさに生きるために大地を耕した祖先の、汗と涙がしみこんでいることも忘れてはなりません。元来、「耕して天に至る」とは貧困と勤勉の形容詞であったと言われます。

【日本の棚田百選】
ここ四ヶ村地区は全国でも有数の豪雪地帯でもあり、例年2mを超える積雪は、時には4mにまで達することもあります。世帯数約100戸、人口約350人の山間の小さな集落にある棚田は120ヘクタールに及びます。その山並みに囲まれるように整然と造られた棚田は、平成11年に農林水産省「日本の棚田百選」に認定されています。これを契機に、平成14年から「四ヶ村棚田保存委員会」による棚田の保存活動が行われてきました。ビューポイントや案内看板の設置等による景観整備、夏にはろうそくの灯りで棚田を照らす「ほたる火コンサート」が行われています。

【ほたる火コンサート】

毎年8月の第1土曜日に、四ヶ村の棚田を舞台に開催されるコンサート。20ヘクタールの棚田のあぜ道に、約1200本!のロウソクが灯され、蛍の光のように揺らめくロウソクの幻想的な灯火の中、オカリナの澄んだ音色が響きわたります。棚田にゆらめくほたる火が作り出す、一夜限りの幻想的な世界を満喫できる大蔵村の夏の風物詩です。

イベント情報

四ヶ村棚田ほたる火コンサート(8月)
肘折温泉朝市(4月~11月)
さんげさんげ(1月)
おおくら雪ものがたり(3月)

グルメ情報

肘折カルデラサイダー、棚田米、淡水魚「ホンモロコ」の甘露煮、
東北最古の酒蔵「小屋酒造」

まわりの観光スポット

ふるさと味来館 2km
男沼、長沼、馬頭観音 2km
眺望の森5km
湯野台スキー場 6km
肘折温泉、希望大橋、肘折砂防堰堤 8km
清水城址 13km

視点場と周辺マップ

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