爽やかな潮風を受けながら、厳かな弁天島と日本海、歴史ある港町の風情、カモメの鳴き声など、景観を創り出す自然そのものを五感で感じることができます。弁天島から少し離れたマリンパークねずがせきの高台にある四阿から見る「弁天島」「灯台」「夕陽」のコラボレーションは、一日の疲れが吹き飛ぶような癒しを与えてくれます。
『五感で感じる港景観』
ここ鼠ヶ関は、源頼朝の怒りを買った源義経一行が、北陸を通って奥州へ逃げる道中の有名なお話である、「勧進帳(かんじんちょう)」の舞台になった場所といわれています。鼠ヶ関には次のような物語が伝えられています。
“義経一行は、越後の馬下(村上市)まで馬で来るが、馬下からは船で海路をたどり鼠ヶ関の浜辺に船を着け、難なく関所を通過した…”
そして、関所の役人の世話する五十嵐治兵衛に宿を求め、長旅の疲れを癒し、再び旅たって行ったという。
鼠ヶ関はその昔、陸奥国の勿来関(菊多関)、白河関とともに奥羽の三関の一つでありました。源義経が奥州に逃れる際「勧進帳」の様な形で鼠ヶ関を通過する場面は、『義経記』で描かれています。
歌舞伎「勧進帳」と言えば、その舞台は石川県の「安宅関」とされているが、実はその元となった逸話はこの「鼠ヶ関」での出来事だったのではと考えられる逸話です。
義経一行も弁天島に沈む夕陽に心癒されたのかと想像すると、歴史のロマンを感じます。鼠ヶ関港は弁天島をはじめ大小の島からなる天然の良港であり、江戸時代より沖合を航行する北前船などが嵐を避けて寄港していました。当時の船乗り達にとって自分たちを守って迎え入れてくれる安堵の地であったと言えるでしょう。
古くから陸路、海路共に交通の要衝であり、松尾芭蕉も「奥の細道」の道中、鼠ヶ関を通って越後路に入ったという歴史があります。
神輿流し(4月)
大漁旗フェスティバル(5月)
イカまつり(6月)
鼠ヶ関港発着の漁船クルージング(7月中旬~8月中旬)
お魚市(10月)
イカ、地物の新鮮な魚介類をふんだんに使った海鮮料理
マリンパークねずがせき周辺
海水浴場、弁天島(厳島神社)、オートキャンプ場、鼠ヶ関マリーナ、念珠の松庭園、恋する灯台
近世念珠関址・瑞芳院(戊辰戦争時の砲弾が保管されている) 1km
道の駅あつみ 3km
あつみ温泉 11km