川西町下小松

58国指定史跡下⼩松古墳群から⾒る米沢盆地の眺め

景観の特徴

ビューポイントとなる下小松古墳群T-41号墳は、最上川の上流部、松川と白川の流域を分ける眺山丘陵の主脈からゆるやかに東に延びる尾根の先端にあります。平坦部との比高差50mほどのこの古墳上からは、東面を中心に北から南まで、米沢盆地を縁どる蔵王連峰や吾妻連峰などの山々の稜線がぐるり途切れることなく望め、前景には、隅々まで耕作された一面の田園に防風林を備えた家々が点在する美しい散居集落の景観が広がります。また、時間が合えば、この盆地を南北に縦貫するJR米坂線の気動車がトコトコと走る姿をのんびりと眺めることができます。

景観物語

イザベラ・バードが称賛した「東洋のアルカディア」

明治期に活躍した英国の女性旅行作家イザベラ・バードは、東京から北海道を目指す旅の途中、日光、会津、新潟を経由してこの置賜地方にもやってきました。バードは隅々まで手入れされ豊かに作物が育つ一面が緑の大地を目にして、この地を「東洋のアルカディア(桃源郷)」と称賛しました。
 この旅の様子は、1880年に『Unbeaten Tracks in Japan』としてまとめられ、日本では、川西町上小松出身の英語学者髙梨健吉が翻訳し、1973年に『日本奥地紀行』として出版されています。
 一方で、この一帯は、歴史や自然環境の面でも魅力的な資源にあふれており、国の史跡や県の里山環境保全地域にも指定されています。
 歴史的には、今から1500~1600年前の古墳時代におよそ200基の墳墓が築かれ、山中では今でもこんもりと盛り上がった古墳が累々とその姿を留めている様子を見ることができます。なかでも当時の大王墓と同じ形の前方後円墳は、山形県内の過半数を占める20基ほどが集中しており注目に値します。当時の置賜は、北へ向けて勢力拡大をもくろむ大和王権の最前線であり、この古墳群は古代国家の東北経営を考える際に欠くことができない重要な遺跡です。
 なお、一帯の詳しい資料や発掘調査による出土品は、川西町交流館あいぱる内にある、町埋蔵文化財資料展示館で見ることができます。

 また、この地域は「未来に伝える山形の宝」としても登録され、文化財の保存・活用に取り組んでいます。

イベント情報

・ひめさゆりウォーク(毎年6月上旬)
羽前小松駅を発着点とし、見頃を迎えたヒメサユリを中心に初夏の川西町を巡るまちあるきです。(問い合わせ:川西町まちづくり課)

グルメ情報

・ラーメン消費量日本一の山形県。川西町のラーメンも老舗やこだわり
 メニューなど、多種多彩な味を楽しめます。
・日本三大和牛に数えられる米沢牛。肉の旨味を存分に引き出したこだわりメニューをお楽しみください。
・豊饒な穀倉地帯と豊かな雪解け水がもたらす極上の酒。川西町に軒を構える2軒造り酒屋では、伝統ある日本酒が数多く生み出されています。
※問い合わせ: 川西町観光協会 (電話0238-54-1515)

まわりの観光スポット

・川西ダリヤ園(日本最大の観光ダリヤ園)    3km
・川西町浴浴センターまどか
(ダリヤ園を見下ろす丘にある温泉宿泊施設)  3km
・置賜公園ハーブガーデン
(置賜一の規模を誇るハーブ園)        3km
・川西町フレンドリープラザ
(井上ひさし氏の蔵書が閲覧できる図書館)   3km
・かわにし森のマルシェ
(町の特産品を詰めこんだ旬の直売所)     2km
※ 上記の観光スポットは、下小松古墳群駐車場から車で約5分

視点場と周辺マップ

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