三川町大字押切新田三本木

60庄内平野に佇む匠の技と大正ロマンアトク先生の館

景観の特徴

「アトク先生の館」は、三川町の文化交流館として使われており、邸内を無料で見学できます。建物は近代日本建築の粋を集めたもので、使用材木も贅をつくしたものとのことですが、なかでも庭に面した廊下の檜の一枚板は、撮影者が訪れるほどの銘木です。
 庄内地方の真ん中に位置する三川町は鳥海山・月山を背景とした広々とした田園風景が町のどこからでも見られます

景観物語

檜一枚板に腰を落としてご覧あれ

この建物は、昭和3年(1928年)に三川町の旧家阿部家が建築したもので匠の技を駆使した大正から昭和にかけた時代の趣きが感じられる建物です。設計は皇室関係の建築を多く手がけた宮島佐一郎氏によるもので、自身が関東大震災で被災した経験から、基礎に松杭を打ち、柱や梁に松山産の檜を使った耐震建築を心がけたと伝えられています。
 庭園も個人所有としては庄内地方有数のもので、造園は江戸時代元禄期(1688年~1704年)の頃に、千両の巨額を投じて築造されたと伝えられる池泉回遊式庭園で、1965年には知日派駐日大使であったライシャワー氏も鑑賞しています。
 建物の愛称の「アトク先生」とは、この建物の持ち主で、ドイツ語の教師だった阿部徳三郎さん(1907年~1994年)の愛称です。また、アカデミー賞を受賞した映画「おくりびと」の納棺シーンはここで撮影されました。
 建物の傍らには樹齢400年と伝えられるクロマツがそびえ、周囲からは鳥海山・月山などの山々が望まれ庄内らしい景観となっております。

イベント情報

菜の花まつり(5月5日)、
納涼祭(8月第4土曜日)、
みんなで秋の感謝祭(11月中旬)、
あったか冬まつり(2月上旬) (問合せ先:三川町観光協会)

グルメ情報

こめっ娘うどん(物産館マイデル)、麦きり・そば(茂一そば)、銘菓けやき(幸栄堂)

まわりの観光スポット

・ なの花温泉田田(でんでん)(車で5分)  1.3km
・ 道の駅 庄内みかわ(車で5分)     1.6km

視点場と周辺マップ

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